平成28年度 宇都宮記念病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1 | 64 | 181 | 199 | 413 | 615 | 880 | 973 | 1049 | 452 |
定義
2016年度退院患者さまの人数を 10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢は入院時の満年齢です。
特徴
当院の入院患者さまは、60歳以上の占める割合が全体の69.5%、80歳以上が31.1%と、比較的ご高齢の患者さまが多くを占めています。年代別の主な疾患は、40歳代以下では消化器系の疾患、外傷などであり、60歳以上では腰部脊柱管狭窄症や肺炎、狭心症、80歳以上は肺炎、尿路感染症などです。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
平成28年度はDPC準備病院の為、公表することができません。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 55 | 5 | 2 | 17 | 11 | 22 | 1 | 7 |
大腸癌 | 34 | 12 | 20 | 20 | 7 | 8 | 1 | 7 |
乳癌 | 4 | 17 | 7 | 1 | 0 | 9 | 1 | 6.7 |
肺癌 | 17 | 1 | 2 | 12 | 2 | 8 | 1 | 7 |
肝癌 | 2 | 2 | 1 | 2 | 2 | 8 | 1 | 7 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さまの数を、初発の UICC 病期分類別、および再発に分けて集計しています。 UICC 病期分類とは、UICC 病期分類国際対がん連合によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の 3つのカテゴリによって各がんをⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の 4病期(ステージ)に分類するものです。2016年度に退院した患者さまを集計し、集計対象期間中に複数回入院された患者さんはそれぞれ集計をしております。「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者を診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 28 | 12.50 | 54.64 |
中等症 | 129 | 22.01 | 84.84 |
重症 | 36 | 23.81 | 85.42 |
超重症 | 11 | 24.09 | 84.82 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
定義
市中肺炎の定義として、 DPCデータの入院契機病名および最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(DPCコード6桁が040080に相当)で、さらにその中でもICD10コードがJ13~J18(肺炎レンサ球菌による肺炎、インフルエンザ球菌による肺炎、その他肺炎)で始まるものとしています。
特徴
市中肺炎とは、 普段の社会生活の中でかかる肺炎のことであり、成人市中肺炎診療ガイドライン (日本呼吸器学会)による重症度分類を用いて集計しています。この指標では細菌による肺炎を 集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、 気管支炎などは集計対象外です。患者数は中等症が最も多く、重症度が上がるごとに長い治療期間を要します。
脳梗塞のICD10別患者数等
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | 3日以内 | 7 | 5.86 | 84.29 | 0 |
その他 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | - | 0 | 0 | 0 | 0 |
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 49 | 28.39 | 78.92 | 36.36 |
その他 | 6 | 37.83 | 82.50 | 3.64 | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄, 脳梗塞に至らなかったもの |
3日以内 | 2 | 4.50 | 84.00 | 0 |
その他 | ||||||
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄, 脳梗塞に至らなかったもの |
3日以内 | 2 | 22.00 | 77.50 | 0 |
その他 | ||||||
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | - | 0 | 0 | 0 | 0 |
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | - | 0 | 0 | 0 | 0 |
定義
入院中に医療資源を最も投入した傷病名のICD10コードの上3桁で集計しています。
特徴
発症3日目以内の脳梗塞の患者さまが全体の約90%を占めています。現在、当院は超急性期脳梗塞に対応することができませんので、緊急性のある場合には、t-PA(血栓溶解療法)を施行できる医療機関への転院を迅速に行います。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 60 | 1.05 | 3.32 | 0.00 | 63.57 | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 47 | 1.21 | 4.79 | 0.00 | 52.49 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 40 | 0.00 | 1.08 | 0.00 | 61.65 | |
K7181 | 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 32 | 0.53 | 4.34 | 0.00 | 40.72 | |
K7193 | 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) | 24 | 9.33 | 16.29 | 4.17 | 73.71 |
鼠径ヘルニア手術が最も多く、次いで腹腔鏡下胆嚢摘出術、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)が行われています。
消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 209 | 0.09 | 1.11 | 0.00 | 58.32 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) | 57 | 0.42 | 7.14 | 0.00 | 66.47 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 27 | 0.07 | 4.52 | 0.00 | 63.67 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) | 24 | 0.07 | 4.52 | 0.00 | 57.96 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 18 | 0.39 | 8.22 | 5.56 | 61.33 |
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)が最も多く、次いで内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)、早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術が行われています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K1423 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) | 154 | 1.71 | 27.40 | 12.34 | 68.78 | |
K0821 | 人工関節置換術(肩,股,膝) | 148 | 2.06 | 28.86 | 3.38 | 69.98 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩,股) | 46 | 8.74 | 32.15 | 36.96 | 82.52 | |
K068-2 | 関節鏡下半月板切除術 | 29 | 1.86 | 5.38 | 0.00 | 61.17 | |
K0461 | 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) | 21 | 6.67 | 28.62 | 47.62 | 77.05 |
脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定)が最も多く、次いで人工関節置換術(肩,股,膝)、人工骨頭挿入術(肩,股)が行われています。
呼吸器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) | 20 | 6.65 | 3.85 | 0.00 | 32.00 | |
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) | 10 | 1.90 | 8.40 | 0.00 | 68.80 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 4 | 20.00 | 13.25 | 25.00 | 76.00 | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 4 | 40.25 | 34.00 | 75.00 | 74.25 | |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) | 3 | 1.67 | 10.00 | 0.00 | 71.00 |
胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除))が最も多く、次いで胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える)、中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)が行われています。
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 71 | 1.07 | 2.32 | 0.00 | 66.89 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | 9 | 0.11 | 1.44 | 0.00 | 66.00 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 7 | 12.00 | 25.14 | 14.29 | 79.86 | |
K5462 | 経皮的冠動脈形成術(不安定狭心症) | 3 | 0.00 | 17.33 | 0.00 | 68.33 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) | 3 | 0.33 | 5.67 | 0.00 | 80.67 |
経皮的冠動脈ステント留置術(その他)が最も多く、次いで経皮的冠動脈形成術(その他)、ペースメーカー移植術(経静脈電極)が行われています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) | 65 | 0.00 | 1.11 | 0.00 | 72.92 | |
K234 | 眼窩内腫瘍摘出術(表在性) | 2 | 0.00 | 1.00 | 0.00 | 72.00 | |
K215-2 | 眼瞼結膜腫瘍手術 | 1 | 0.00 | 1.00 | 0.00 | 80.00 | |
水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの)を中心に手術を行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 1 | 0.02 |
異なる | 21 | 0.44 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 13 | 0.27 |
異なる | 13 | 0.27 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 4 | 0.08 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 30 | 0.62 |
異なる | 6 | 0.12 |
重篤な疾患である播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・処置の合併症について、入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発症率を示したものです。 敗血症、手術・処置などの合併症については、入院時から敗血症、手術 ・処置などの合併症を主訴として、治療を受ける患者さんが殆どです。
更新履歴
- 2017/09/29
- 平成28年度 病院指標を公開いたしました。