平成29年度 宇都宮記念病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 2 | 53 | 149 | 195 | 419 | 571 | 903 | 1046 | 1095 | 449 |
定義
平成29年度退院患者さまの人数を 10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢は入院時の満年齢です。
特徴
当院の入院患者さまは、60歳以上の占める割合が全体の71.5%、80歳以上が31.6%と、比較的ご高齢の患者さまが多くを占めています。年代別の主な疾患は、40歳代以下では消化器系の疾患、外傷などであり、60歳以上では腰部脊柱管狭窄症や肺炎、狭心症、80歳以上は肺炎、尿路感染症などです。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
平成29年度はDPC準備病院の為、公表することができません。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 43 | 4 | 6 | 17 | 6 | 11 | 1 | 7 |
大腸癌 | 29 | 14 | 23 | 13 | 0 | 12 | 2 | |
乳癌 | 33 | 11 | 9 | 1 | 4 | 2 | 1 | 7 |
肺癌 | 11 | 1 | 5 | 15 | 0 | 6 | 1 | 7 |
肝癌 | 3 | 2 | 1 | 2 | 0 | 4 | 2 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さまの数を、初発の UICC 病期分類別、および再発に分けて集計しています。 UICC 病期分類とは、UICC 病期分類国際対がん連合によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の 3つのカテゴリによって各がんをⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の 4病期(ステージ)に分類するものです。2016年度に退院した患者さまを集計し、集計対象期間中に複数回入院された患者さんはそれぞれ集計をしております。「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者を診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 17 | 5 | 51.65 |
中等症 | 141 | 22.67 | 84.57 |
重症 | 22 | 28 | 86.36 |
超重症 | 10 | 21.1 | 86.1 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
定義
市中肺炎の定義として、 DPCデータの入院契機病名および最も医療資源を投入した傷病名が肺炎(DPCコード6桁が040080に相当)で、さらにその中でもICD10コードがJ13〜J18(肺炎レンサ球菌による肺炎、インフルエンザ球菌による肺炎、その他肺炎)で始まるものとしています。
特徴
市中肺炎とは、 普段の社会生活の中でかかる肺炎のことであり、成人市中肺炎診療ガイドライン (日本呼吸器学会)による重症度分類を用いて集計しています。この指標では細菌による肺炎を 集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎などは集計対象外です。患者数は中等症が最も多く、重症度が上がるごとに長い治療期間を要します。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 59 | 27.47 | 77.98 | 47.69 |
その他 | 6 | 16.67 | 75.33 | 3.08 |
定義
入院中に医療資源を最も投入した傷病名の中でICDコード I63を集計しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K1423 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) | 179 | 2.23 | 24.85 | 15.08% | 68.29 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝) | 113 | 2.67 | 23.02 | 5.31% | 70.73 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 62 | 13.84 | 26.77 | 50% | 83.69 | |
K068-2 | 関節鏡下半月板切除術 | 24 | 1.29 | 5.71 | 0% | 56.63 | |
K1342 | 椎間板摘出術(後方摘出術) | 21 | 2.48 | 13 | 4.76% | 47.29 |
整形外科は、腰部脊柱管狭窄症などに対する手術である脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定)が最も多く、次いで人工関節置換術(膝)、人工骨頭挿入術(股)が行われています。
消化器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 103 | 2.11 | 4.25 | 0% | 55.9 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 61 | 1.28 | 4.03 | 1.64% | 61.51 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 44 | 0.02 | 1 | 0% | 61.07 | |
K7193 | 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) | 24 | 10.63 | 14.92 | 8.33% | 67.63 | |
K7181 | 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 20 | 0.6 | 4.4 | 0% | 38.95 |
消化器外科は、胆嚢結石に対しての手術である腹腔鏡下胆嚢摘出術が最も多く、次いで鼠径ヘルニア手術、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)が行われています。
消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 201 | 0.07 | 1.1 | 0.5% | 57.75 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) | 45 | 0.93 | 5.58 | 0% | 68.89 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 25 | 1.96 | 11.2 | 4% | 68.92 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 24 | 3.5 | 11.79 | 0% | 80.13 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 23 | 0.3 | 10.61 | 8.7% | 69.13 |
消化器内科は、大腸ポリープに対しての手術である内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)が最も多く、次いで内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)、早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術が行われています。
呼吸器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) | 22 | 3 | 4.14 | 0% | 36.23 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 13 | 4.69 | 3.62 | 100% | 76.46 | |
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) | 7 | 2.57 | 11.29 | 0% | 68.86 | |
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | 7 | 0 | 2 | 0% | 61 | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 4 | 30.75 | 24.5 | 25% | 77.5 |
呼吸器外科は、気胸などに対しての手術である胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除))が最も多く、次いで中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える)が行われています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 18 | 1.22 | 3.5 | 0% | 72.78 | |
K843 | 前立腺悪性腫瘍手術 | 9 | 1 | 11.67 | 0% | 69.11 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 7 | 2.71 | 6 | 0% | 78.57 | |
K821-3 | 尿道ステント前立腺部尿道拡張術 | 6 | 2.5 | 1.17 | 0% | 80.5 | |
K773 | 腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 5 | 1 | 10 | 0% | 61.6 |
泌尿器科は、膀胱腫瘍に対しての手術である膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用)が最も多く、次いで前立腺悪性腫瘍手術、経尿道的尿管ステント留置術が行われています。
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 104 | 0.64 | 1.87 | 0% | 67.06 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 31 | 1.97 | 6.71 | 9.68% | 72.32 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | 9 | 1.56 | 1.44 | 11.11% | 67.78 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 8 | 4.88 | 22.5 | 0% | 86.63 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) | 5 | 0 | 12.8 | 20% | 59.6 |
循環器内科は、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患に対しての手術である経皮的冠動脈ステント留置術(その他)が最も多く、次いで四肢の血管拡張術・血栓除去術、経皮的冠動脈形成術(その他)が行われています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) | 76 | 0 | 1 | 0% | 70.34 | |
K2193 | 眼瞼下垂症手術(その他) | 1 | 0 | 1 | 0% | 84 | |
K278 | 硝子体注入・吸引術 | 1 | 0 | 4 | 0% | 89 | |
眼科は、白内障に対しての手術である水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの)を中心に手術を行っております。
乳腺外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 32 | 1.06 | 4.75 | 0% | 50.34 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 7 | 1.43 | 7.29 | 0% | 67.14 | |
K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) | 6 | 1 | 10.83 | 0% | 52.5 | |
K4742 | 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm以上) | 5 | 0.4 | 1 | 0% | 48.4 | |
K4764 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) | 4 | 1.75 | 12.5 | 0% | 58.5 |
乳腺外科は、乳がんに対する手術である乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない))が最も多く、次いで乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない))、乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない)が行われています。
血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | 2 | 0 | 2 | 0% | 66.5 | |
K617-2 | 大伏在静脈抜去術 | 1 | 0 | 2 | 0% | 70 | |
血管外科は、下肢静脈瘤に対しての手術である下肢静脈瘤血管内焼灼術を中心に行っております。当院では入院での手術は少なく、主に外来手術を行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 0 | 0% |
異なる | 15 | 0.31% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 15 | 0.31% |
異なる | 29 | 0.59% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0% |
異なる | 2 | 0.04% | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 27 | 0.55% |
異なる | 4 | 0.08% |
重篤な疾患である播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・処置の合併症について、入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発症率を示したものです。 敗血症、手術・処置などの合併症については、入院時から敗血症、手術 ・処置などの合併症を主訴として、治療を受ける患者さんが殆どです。
更新履歴
- 2018/9/20
- 平成29年度 病院指標を公開いたしました