閉塞性動脈硬化症の治療は宇都宮記念病院

028-622-1991
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閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症とは

閉塞性動脈硬化症(ASOArterio-Sclerosis Obliterans)とは、足の動脈(下肢動脈)で動脈硬化が進行することにより血管が細くなったり(狭窄)、詰まったり(閉塞)することで末端組織への酸素や栄養分が不足する病気です。

末端組織が血行不良になると、しびれ、冷汗、歩行時の痛みなどの症状が現れて日常の生活に支障をきたします。血行不良が増悪すると足が壊死を起こして切断しなければならない場合もあります。

閉塞性動脈硬化症の原因

閉塞性動脈硬化症の原因は「動脈硬化」にあります。

動脈硬化を引き起こす原疾患として、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、高尿酸血症などの生活習慣病を罹患している人ほど起こりやすいとされています。また、喫煙も動脈硬化になるリスクを高める大きな原因とされています。

閉塞性動脈硬化症の症状

閉塞性動脈硬化症の症状は、フォンテイン(Fontaine)分類と呼ばれる下肢虚血の重症度の判定するスケールによって4段階に分けることができます。

フォンテイン分類 閉塞性動脈硬化症の症状
フォンテインI 足に強い冷感やしびれを感じます。また指が青白くなることもあります。どれも日常的に見られる症状に似ているため、閉塞性動脈硬化症は見逃されがちです。
フォンテインII 一定距離を歩くと、ふくらはぎに痛みやしびれが発生して歩行困難になり、少し休憩すると痛みが和らぎ再び歩けるようになるということ繰り返す「間歇性跛行(かんけつせいはこう)」が主な症状です。神経性の病気でも同じことが起こるので、この症状だけでは閉塞性動脈硬化症と特定するのは難しい場合があります。
フォンテインIII 痛みが強くなり長く継続するようになります。痛みは常に発生して、安静時や睡眠時にも痛みが起こります。足が黒く変色するのもこの段階の閉塞性動脈硬化症の特徴です。
フォンテインIV 足の傷がきっかけで潰瘍やただれができます。重症になると足が壊死を起こして切断しなければならない場合もあります。

当院における閉塞性動脈硬化症の検査と診断

当院で閉塞性動脈硬化症を検査する方法は主に以下の5つになります。

ABI検査(上肢足関節上腕血圧比)

ABIAnkle Brachial Pressure Index)検査とは、足首と上腕の血圧を同時に計測して、その血圧差を比較することで閉塞性動脈硬化症を診断する検査です。

通常は上腕より足首の血圧が高いのですが、足首の血圧が低い場合は足の血流障害があることが疑われます。足首の血圧が高いのに症状がある場合は足の末梢神経に問題があることが疑われます。

②超音波検査(エコー)

超音波検査は、超音波を検査対象の部分に当てて反射波を利用することで、対象部分が動いている映像で確認できる検査です。身体への負担が少なく、繰り返し行えること、動画として評価できることなどが利点です。

CT検査(コンピュータ断層撮影)

CTとはComputed Tomographyの略称でコンピューターによる断層撮影のことです。体の周囲からX線を当てて身体の内部を断層化した画像を撮影します。造影剤を用いれば血管の状態も良くわかりますが、時に造影剤にアレルギーがある方が居ますので注意が必要です。

MRI検査(アンギオグラフィー)

MRIとはMagnetic Resonance Imagingの略称で強い磁石と電波を用いて体内の状態を画像にする検査です。腎機能障害やアレルギーがあり、CT検査で造影剤を使えない方には適した方法です。

また妊婦さんや若年者など被曝量を抑えたい方にも適しています。一方、体内に金属がある方は検査できませんので、担当医にご相談ください。

⑤血管造影検査(アンギオグラフィー)

血管造影検査(アンギオグラフィー)とは、腕や脚の血管からカテーテルと呼ばれる細い管を脳や心臓や血管などの目的部位まで挿入し、カテーテルから造影剤(血管を描出する薬剤)を注入しながら連続的にX線透視撮影を行い、血管を描出する検査です。 

当院における閉塞性動脈硬化症の治療

当院における治療は閉塞性動脈硬化症の症状によって、「保存療法」と「血行再建」の2種類があります。

フォンテイン分類のIII度(軽度〜中度)の場合は保存療法が行われます。保存療法では、お薬による治療を行います。抗血小板剤(血液をサラサラにする薬)や末梢血管拡張剤などによっての閉塞性動脈硬化症の改善を期待します。また、運動療法を併用することにより、さらなる治療効果が期待できます。

フォンテインIIIIV度(重症化)している場合、または保存療法で症状が改善しない場合は血行再建の対象となり、当院では血管内治療あるいはバイパス手術が選択されます。

当院での血管内治療は「末梢動脈インターベンション(EndoVascular Treatment: EVT)」です。先端に収縮したバルーンを付けたカテーテルを血管の病変部分まで挿入して、閉塞している患部に到達後にバルーンを拡げることで血管を拡張します。拡張後にバルーンを抜去することで正常な血流が戻ります。

バイパス手術は血管の病変部分の上下の正常な血管を露出して、人工血管あるいは自分の静脈を用いてバイパスルートを作成することです。病変によっては、血管内腔の狭くなっている部分だけをきれいにすることにより、バイパス手術が不要のこともあります。

いずれにせよ、全身麻酔が必要になりますが、手術後は1~2週間で退院が可能で、退院後は抗血小板剤をしばらくの間飲み続ける必要があります。

この記事の監修医師

宇都宮記念病院

心臓外科國原 孝

1991年、北海道大学 医学部卒業。2000年からはゲストドクターとして、2007年からはスタッフとして計9年間、ドイツのザールランド大学病院 胸部心臓血管外科に勤務し、臨床研修に取組む。2013年より心臓血管研究所付属病院 心臓血管外科部長、2018年より東京慈恵会医科大学附属病院 心臓外科 主任教授を経て、2022年より宇都宮記念病院 心臓外科 兼務。

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