消化器外科・大腸外科

特長・得意分野

当院は昭和38年中山外科医院として開設以来、50年以上にわたり良性疾患を中心に地域の外科診療を担ってまいりました。一方、外科治療の対象疾患が悪性腫瘍へと、そして各種腹腔鏡下手術へと移行する中、当科もその時代に応じた診療体制を構築しております。

当科での2014年-2017年の手術実績は別記示す通り、胃、大腸の悪性腫瘍手術、胆嚢摘出術や鼠径ヘルニア等の良性疾患が主です。また、最近は肝胆膵悪性腫瘍の手術も増えています。少しずつではありますが、地域の先生方との信頼関係も徐々に確立し、患者さんの紹介も増加し、今後も外来・入院患者数、手術件数ともに増えていくことが予想されます。

腹腔鏡下手術に関して、各学会で治療法として推奨されている胆嚢摘出術、大腸切除術、早期胃癌に対する幽門側胃切除術は、日常診療の選択肢として定着しています。その他、患者さんの御希望と必要性を考慮し、虫垂切除術やヘルニア手術等も腹腔鏡下で手術を行っています。腹腔鏡下手術は、カメラとモニターによる拡大視効果が期待出来ますが、鉗子類操作に開腹手術とは異なるトレーニングが必要となります。これは手術を行う外科医のみならず、手術の器械出しをはじめとする手術室のスタッフにも当てはまる事です。当院では、全ての外科医や手術室のスタッフも含めたチームビルディングの研修コースにも積極的に参加し、医師とスタッフの技量の安定に努めています。

悪性腫瘍(がん)の手術では、手術中に摘出臓器やリンパ節の病理診断(術中迅速病理診断)をする事により、それぞれの患者さんに応じた摘出範囲を決める事が出来ます。この術中病理診断を根拠として、がんの根治性を確実に保ちながら手術範囲を小さくするといったように、患者さんのメリットは非常に大きいものです。当院では病理部を稼働し、非常勤の病理専門医あるいは東京大学遠隔病理診断センターにて術中迅速病理診断をしていますので、患者さん個々の病変範囲に合わせた手術が出来るのも当科の強みとなっています。また、臨床病理学的な検討を活発に行い診療のさらなる質向上を目指しております。

宇都宮市内には日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設(認定施設)が4病院(NHO栃木医療センター、県立がんセンター、済生会宇都宮病院、当院)あります。私たち外科チームは、宇都宮市及び近郊の外科治療に対する責任病院の1つとして、常にたゆまぬ研鑽を続け、プライドを持って患者さんに向き合っていきます。

治療方法選定にあたっては各種ガイドラインに準拠して行っていますが、患者様とその御家族に充分説明、ご相談の上決定しています。それぞれの患者さんを取り巻く医療環境、社会環境は異なります。他施設での治療も含め、患者さんにとって最良の医療をご提案、ご提供する事をお約束いたします。

診療実績・施行実績

上部消化管の手術

2023年
胃悪性腫瘍 胃全摘術 7
噴門側胃切除術 0
幽門側胃切除術 腹腔鏡 3
開腹 4
胃部分切除術 腹腔鏡 2
開腹 0
胃空腸バイパス術 4
胃十二指腸潰瘍穿孔手術 4
上部消化管出血止血術 0

下部消化管の手術

2023年
結腸悪性腫瘍手術 結腸切除術 腹腔鏡 13
開腹 30
人工肛門造設術 0
直腸悪性腫瘍手術 低位前方切除術 腹腔鏡 1
開腹 3
超低位前方手術 1
マイルス手術 0
ハルトマン手術 2
骨盤内臓器全摘 1
人工肛門造設術 腹腔鏡 1
開腹 2
イレウス解除術 16
人工肛門閉鎖術 6
虫垂切除術 腹腔鏡 38
開腹 1
結腸切除術 8
穿孔、外傷、捻転等 10

肝・胆・膵の手術

2023年
肝部分切除術 腹腔鏡 2
開腹 2
肝区域切除術 腹腔鏡 0
開腹 8
肝葉切除術 1
胆嚢摘出術 腹腔鏡 80
開腹 2
肝管空腸吻合術 0
膵頭十二指腸切除術 5
膵全摘術 1
膵体尾部切除術 腹腔鏡 1
開腹 1

 

肛門疾患の手術

2023年
痔核手術 15
痔瘻根治術 2
肛門周囲膿瘍他 2
直腸粘膜脱 3

ヘルニアの手術

2023年
鼠径ヘルニア 腹腔鏡 10
開腹 55
大腿ヘルニア 4
腹壁瘢痕ヘルニア 5
臍ヘルニア他 5

2023年
その他(皮膚切開術・中心静脈リザーバーカテーテル留置など) 33

認定施設

日本外科学会専門医制度・外科専門医制度指定修練施設(関連施設)
日本消化器外科学会専門医制度・消化器外科専門医制度指定修練施設
日本消化器病学会認定施設、日本消化管学会指導施設
日本大腸肛門病学会認定施設、日本消化器内視鏡学会指導施設
日本がん治療認定医機構認定研修施設

主な医療機器・設備

腹腔鏡下手術機器を含む各種手術機器、テレパソロジーシステム、外来化学療法室