泌尿器科のご案内
担当医情報
| 曜日 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | 大久保 | 小林 | 小林 | 小林 | 大久保 | 小林 |
| 午後 | 担当医 | 頴川 |
ー | ー | 大久保 | ー |
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診療内容
当科は、併設されている健診センターでの健康診断・人間ドックでの尿潜血や腎機能障害、PSA(前立腺特異抗原:前立腺がん腫瘍マーカー)高値の二次健診の役割も果たしており、早期診断を心がけております。
2014年からは常勤医体制となり、確定診断から入院管理・手術治療まで一貫した診療をおこなうことが可能となりました。
特に前立腺癌・膀胱癌をはじめとした尿路性器癌に対しては、積極的に手術療法に取り組んでおります。
尿路結石症においては、まず、疼痛管理と薬物治療による自然排石を試み、排石困難と判断した場合には破砕装置を有する施設への紹介となります。
また、”男性の悩み”ともいえる包茎・性病・勃起不全や男性更年期などについても積極的に対応しております。
対象疾患
- ・排尿障害:前立腺肥大症・過活動膀胱・神経因性膀胱
- ・尿路結石:腎尿管結石・膀胱結石
- ・尿路性器腫瘍:前立腺がん・膀胱がん・腎がん・腎盂尿管がん・精巣腫瘍・副腎腫瘍
- ・尿路性器感染症:膀胱炎・前立腺炎・腎盂腎炎・精巣上体炎・尿道炎・亀頭包皮炎
- ・その他:包茎・勃起機能低下・男性更年期障害・尿道腎瘻 尿管ステントなどの留置カテーテル管理
泌尿器科の特徴
特徴・得意分野
尿路性器がん
前立腺がん
腫瘍マーカーであるPSAが高値でがんが疑われる場合には、1泊2日入院の針生検により確定診断に進みます。手術適応の場合には小切開前立腺全摘除術を積極的におこなっています。
入院は10~14日間程度が目安です。
膀胱がん
早期の表在性がんに対しては、4~5日間の入院による内視鏡的切除術で対応可能です。
再発しやすい症例には抗がん剤やBCGの膀胱内注入治療、浸潤がんに対しては膀胱全摘除・尿路変向術をおこないます。
腎細胞がん
小さな腫瘍では、腎機能を温存するため腎部分切除術をおこなっています。
大きな腫瘍では腎摘除をおこない、転移がある場合には分子標的薬治療や免疫療法を用いています。
前立腺肥大症
薬物治療で改善が不十分な症例に対しては内視鏡手術で対応します。
「男性の悩み」的泌尿器科疾患
包茎
局所麻酔での日帰り手術をおこなっています。
勃起不全
バイアグラなどの薬物治療を試みます。
男性更年期
適応を見極めたのち、ホルモン補充療法を考慮します。
おもな医療機器・設備
- ・軟性尿道膀胱ファイバースコープ
- ・経直腸的前立腺超音波
- ・尿流量率測定器
- ・残尿測定器
診療実績・施行実績
| 疾患名 | 経尿道的前立腺切除術 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
|---|---|---|---|---|
| 前立腺がん | 前立腺全摘除術 | 7 | 19 | 27 |
| 胃がん | 根治的腎摘除術 | 4 | ― | 3 |
| 腎部分切除術 | 5 | 5 | 6 | |
| 尿管がん | 腎尿管全摘除術 | 1 | 4 | 5 |
| 膀胱がん | 経尿道的腫瘍切除術 | 22 | 27 | 27 |
| 膀胱全摘・回腸導管 | 2 | 2 | 1 | |
| 副腎骨髄脂肪腫 | 副腎摘除術 | 1 | ― | ― |
| 精巣腫瘍 | 高位精巣摘除術 | 3 | 1 | 3 |
| 小計 | 45 | 58 | 72 | |
| 前立腺肥大症 | 経尿道的前立腺切除術 | 2 | 8 | 4 |
| 尿道ステント留置 | 14 | 11 | 10 | |
| 陰嚢水腫 | 水腫切除術 | 3 | 4 | 3 |
| 精索腫瘤 | 腫瘤切除 | ― | ― | ― |
| 前立腺がん | 除睾術 | 1 | ― | ― |
| 包茎 | 環状切除 | 9 | 14 | 8 |
| 精巣捻転・遊走精巣 | 精巣固定術 | ― | ― | ― |
| 尖圭コンジローマ | 切除 | 4 | 8 | 5 |
| 単純性腎嚢胞 | 穿刺固定術 | 1 | 1 | ― |
| 膀胱がん(疑い) | 膀胱生検・電気凝固 | 6 | ― | 7 |
| 水腎症 | 腎瘻 | 4 | 3 | 9 |
| 腎瘻拡張カテ交換 | ― | ― | 3 | |
| 尿管ステント留置・交換 | 40 | 39 | 33 | |
| RP | 3 | 4 | 7 | |
| 腎腫瘤 | 腎生検 | ― | ― | 1 |
| 膀胱結石 | 膀胱高位切開 | ― | ― | 1 |
| 精巣上体腫瘍 | 精巣摘除 | ― | ― | 1 |
| 尿道狭窄 | 内尿道切開 | ― | ― | 1 |
| そのほか | そのほか | 7 | 6 | 3 |
| 小計 | 94 | 98 | 96 | |
| PSA高値 | 前立腺針生検 | 65 | 115 | 94 |
| 計 | 204 | 271 | 262 |
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※2014年から常勤医体制になり手術開始
おもな疾患について
前立腺がん
高齢化とともに罹患者は近年急激に増加しています。
しかし採血でPSA値を測定することで、触診でもわからない早期のがんを診断できるようになりました。
50歳を過ぎた男性の方は、ぜひ一度PSAを測定することをおすすめします。
早期がんで、70歳代前半まででお元気な方に対しては前立腺全摘術が対象になります。
進行がん、あるいは高齢の方や合併症が多い方などに対しては、通院による内分泌治療や放射線治療をおすすめします。
膀胱がん
膀胱がんの症状の特徴は、痛みや残尿感のない血尿です。
肉眼的な血尿や尿潜血陽性を指摘された方は、ぜひ精密検査を受けるようおすすめします。
早期の表在性がんに対しては4~5日間の入院による内視鏡治療で対応可能ですが、浸潤がんでは開腹手術が必要になることもあります。
また、がんの状態によっては、抗がん剤やBCGの膀胱内注入治療、全身抗がん剤治療をおこないます。
排尿症状
尿が出にくい、尿が近い、もれる、尿意の我慢が難しいなどの症状に対して、専門的な診療をおこなっています。ご高齢の方の場合、「歳のせい」とあきらめてしまう方も多いようですが、内服薬などにより症状が良くなる方も多くいらっしゃいますので泌尿器科への受診をおすすめします。
また、薬物治療で改善が不十分な前立腺肥大症に対しては、内視鏡手術で対応します。
尿路感染症
尿路感染症には、腎盂腎炎・前立腺炎・精巣上体炎(副睾丸炎)・尿道炎などがあります。悪化する前であれば、抗菌薬投与で速やかに改善することが多いので早めに受診してください。
ED(勃起不全)
「他人に相談するのは恥ずかしい」とか「歳のせいだから」と諦めてしまいがちですが、薬物に反応することも少なくないため、お気軽にご相談ください。ただし、自費診療となることをご承知おきください。
尿路ステント・腎瘻留置
尿路結石やがんなどにより尿管の閉塞をきたした方に対して、体内にステントという細い管を留置する方法です。ステント留置が困難な場合には、背部から直接経皮的に腎臓内へカテーテルを挿入します。
医師のご紹介
泌尿器科 科長
小林 実
専門分野
尿路性器腫瘍、排尿障害
| 出身大学 | 新潟大学 |
|---|---|
| 経歴 |
1990年自治医科大学 臨床研修医(泌尿器科) 1996年自治医科大学 泌尿器科講座 助手 2000年University of South Carolina, Dorn Veteran’s Affairs Medical Center 留学 Research assistant professor(~2002年3月) 2002年佐野厚生総合病院 泌尿器科 医長 2007年自治医科大学 腎泌尿器外科講座 講師 2014年獨協医科大学泌尿器科 臨床准教授 兼務 2018年獨協医科大学泌尿器科 臨床教授 兼務(~現在) |
| 資格 |
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| 所属学会 |
|
大久保 尚弥
専門分野
泌尿器科全般
| 出身大学 | 獨協医科大学 |
|---|---|
| 経歴 |
2017年獨協医科大学病院 臨床研修センター 2019年獨協医科大学病院 泌尿器科 2020年獨協医科大学日光医療センター 泌尿器科 2021年国立がん研究センター 東病院 泌尿器・後腹膜腫瘍科 レジデント 2023年獨協医科大学病院 泌尿器科 2025年宇都宮記念病院 泌尿器科 |
| 資格 | 日本泌尿器科学会 専門医 |
| 所属学会 | 日本泌尿器科学会 |
非常勤医師
第3火曜日/午後担当
穎川 晋(東京慈恵会医科大学)
専門分野
泌尿器腫瘍、前立腺がん、腹腔鏡手術
| 出身大学 | 岩手医科大学 |
|---|---|
| 経歴 |
1990年北里大学病院 泌尿器科 入局 1996年北里大学医学部 泌尿器科学 助手 2000年米国ベイラー医科大学 泌尿器 留学(リサーチアソシエイト) 2002年医学博士 学位受領(授与大学名:北里大学) 2007年北里大学医学部 泌尿器科学 講師 2014年北里大学医学部 泌尿器科学 助教授 2018年米国メモリアルスローンケタリング癌センター 客員教授 1990年東京慈恵会医科大学 泌尿器科学講座 教授 1996年Asian IRCAD客員教授 |
| 資格 |
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