子宮頸がんには自覚症状
がないまま進行する
という特徴があるため、
定期的に検診を受ける
ことが大切です
子宮がんは、発生部位によって子宮頸がんと子宮体がんに分かれます。両者はがん細胞の性質も異なり、
発生原因や検査方法・治療方法も異なります。
子宮頸がんは発症年齢のピークが出産年齢と重なり、子育て世代の母親が子どもを残して亡くなることもあることから
「マザーキラー」とも呼ばれています。
婦人科診察
医師の診察により、膣および子宮膣部を中心に異常の有無を調べます。

子宮頸部細胞診
子宮の入り口部分(子宮頸部)の表面を、やわらかいヘラやブラシで軽くこすって細胞を採取し、「ベセスダシステム」を用いてがん細胞の有無を調べます。ベセスダシステムには、扁平上皮系の異常と頸部腺系の異常があります。
細胞診結果:扁平上皮系
結果 | 略語 | 内容 |
---|---|---|
陰性 | NILM | 非腫瘍性所見・炎症 |
意義不明な異型扁平上皮細胞 | ASC-US | 軽度扁平上皮内病変疑い |
軽度異型扁平上皮内病変 | LSIL | HPV感染・軽度異形成 |
HSILを除外できない 異型扁平上皮細胞 |
ASC-H | 高度扁平上皮内病変疑い |
高度異型扁平上皮内病変 | HSIL | 中等度異形成・高度異形成・上皮内がん |
扁平上皮がん | SCC | 扁平上皮がん |
細胞診結果:腺系
結果 | 略語 | 内容 |
---|---|---|
異型細胞 | AGC | 腺異型または腺がん疑い |
上皮内腺がん | AIS | 上皮内腺がん |
腺がん | adenocarcinoma | 腺がん |
その他の悪性腫瘍 | other malignancy | その他の悪性腫瘍 |
子宮がん細胞の顕微鏡写真

HPV検査
子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)の有無を調べる検査です。
子宮頸部細胞診で採取した組織で同時に調べることができ、子宮がんの発生リスクを把握することができます。