大腸がんは、早期の段階
で治療をおこなえば
高い確率で完全に治す
ことができます
大腸がんの特徴は、症状があらわれにくいことです。
出血・便柱が細くなる・便秘・下痢など、症状に気づいたときには進行していることも多いため、
早期がんの発見には検診が必要です。大腸がんは早期に発見できれば、
内視鏡による切除や手術によって100%近い治癒率が見込まれます。
したがって、男女とも40歳以上、特に発症のリスクが高くなる50歳以上の男性には、年1回の検診をおすすめします。
便潜血検査
消化器官から出血した目にみえない微量の血液を調べる検査で、大腸がんのスクリーニング検査として有用です。
がん以外にも、大腸ポリープ・肛門出血・痔出血でも陽性になることがあります。便潜血の結果が陽性の場合、大腸内視鏡でがんの有無を確認する必要があります。しかし、早期がんの約50%、進行がんの約10%は、便潜血で陰性が示されることがあるといわれています。そのため、40歳以上の方には2~3年に一度の大腸内視鏡検査をおすすめしています。
大腸内視鏡検査
肛門からファイバースコープ(内視鏡)を挿入して、大腸全体を観察する検査です。大腸がんの発見に関してもっとも精度の高い検査で、大腸ポリープや炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病・ベーチェット病など)も診断できます。
検査の前処理として下剤を服用し、当日は1~2リットルの腸管洗浄液を飲んで便を全て出していただきます。
前がん病変の可能性があるポリープなどが見つかった場合、検査と同時に切除(ポリペクトミー)することも可能です。切除には出血や穿孔のリスクを伴うため、術後の経過観察で一泊入院が必要になることがあります。
大腸ポリープ症例

早期大腸がん症例
