当院の役割

一般に検診や人間ドッグで肺癌を疑う胸部異常陰影を指摘された場合、まず近医を受診した後、紹介状を持たされ総合病院や大学病院で精査を受けることが多いようです。多くの場合、検査も予約待ちで入院までに多くの時間が費やされる傾向があります。私が獨協医大に在職していた時にいつも感じていたことは、胸部異常陰影を指摘されてから、検査、入院、手術に至るまで診療科や施設を含めて2〜3カ所を転々とし、多くの時間的無駄を生じているという点です。もう少しスムーズにこの流れをつくれたら、時間的にも経済的にももっと患者さんの負担を軽減できるのではないかと考えます。

なぜこの様な事になるかと言いますと、まず一つに呼吸器の検査や手術をおこなう専門の医師が少ないことに起因します。これらの専門の医師は総合病院やガンセンター、大学病院に集中しており、県内の民間病院ではほとんどないに等しい状況です。

当病院では肺癌の二次検診として気管支鏡やCTガイド下肺針生検をおこなっています。また、細径光学視管を用いた胸腔鏡下肺生検がおこなえるよう設備を整えました。また一次検診から二次検診、診断、治療(手術、抗癌剤治療)が、全て当院で一括しておこなえると自負しております。一方、私の出身医局の獨協医科大学や栃木県立癌センター、FDG-PETが行えるセントラルクリニックなどとも連携し、患者さんのご要望に応えるべくシステム作りをしていこうと考えております。