総合健康診断報告書(2枚目)
肝機能検査
| 項目名 | 説明 |
|---|---|
| 血清総タンパク | 血清のアルブミンとグロブリンなど100種類以上の蛋白成分の総和 |
| A/G | アルブミンとグロブリンの比 |
| ZTT | 膠質反応。血清蛋白の異常、特にグロブリン分画の質的・量的変化を反映します。 |
| GOT・GPT | 肝細胞が変性・壊死により障害されると、血中に逸脱し、値が上昇します。(臨床上、たいへん重要な検査です) |
| γ−GTP | 胆道系酵素の一つとして胆汁流出障害時に上昇します。また、アルコール性肝障害時には、アルコールの摂取状態をよく反映します。 |
| ALP | 胆汁の流出傷害の有無、肝機能の状態を反映します。(骨新生の状態、胎盤機能の状態も反映します) |
| コリンエステラーゼ | 有機リン剤中毒や劇症肝炎などで低下します。 |
| ビリルビン | 血中のビリルビンが増加すると、皮膚および粘膜が黄染し黄疸となります。 |
| HBs抗原 (B型肝炎検査) | B型肝炎のスクリーニング検査です。 陽性の場合は、現在「B型肝炎ウィルス」を保有していると考えられ、さらに詳しい検査を行う必要があります。 |
| HCV抗体 (C型肝炎検査) | C型肝炎のスクリーニング検査です。 陽性の場合は、過去にC型肝炎に罹ったことがあるか、または現在感染状態にあることを示します。 これはあくまでもスクリーニング検査なので、陽性の場合は「C型肝炎ウィルス」が体の中に現在存在しているかを調べる必要があります。 |
| AFP (腫瘍マーカー) | α−フェトプロテイン。胎児タンパク質の一つで、肝臓の腫瘍などで増加することがあります。 |
腎・泌尿系検査
| 項目名 | 説明 |
|---|---|
| 尿素窒素 クレアチニン | 腎機能検査です。尿素窒素は、食事によるタンパク摂取量、脱水などいろいろな因子によっても変動します。 |
| 尿酸 | プリン体という物質の代謝産物で、痛風の原因となります。 |
| 電解質です。 |
| PAP | 前立腺検査 |
| PSA | 前立腺がんのスクリーニング検査です。50歳以上の男性で実施しています。 値が高い時は、泌尿器科を受診し、前立腺の精密検査を受けてください。 |
| 蛋白 | 試験紙により蛋白を検出します。 腎炎などの他に膀胱炎などの下部尿路の炎症、起立性蛋白尿などの一過性蛋白尿、その他で陽性となります。 |
| 潜血 | 試験紙により血尿を検出します。尿路の炎症、結石、腫瘍、その他で陽性となります。 |
| ウロビリノーゲン | 肝機能障害、溶血・発熱・疲労などで陽性となります。 |
| ケトン体 | 飢餓時や重い糖尿病で陽性となります。 |
| 尿沈渣 | 尿中の有形成分(赤血球・白血球など)を鏡検し、病気の存在部位、性質を調べます。 |
脂質検査
血中の脂質には総コレステロールと中性脂肪があり、その何れか、または両方の値が高い状態を高脂血症といいます。 血液中のコレステロールは蛋白と結合して「リポ蛋白」という形で存在します。この「リポ蛋白」にはいくつかの種類がありますが、その代表として「低比重リポ蛋白(LDL)」「高比重リポ蛋白(HDL)」の2種類が挙げられます。 LDLコレステロールは、コレステロールを末梢組織に運び、HDLコレステロールは末梢組織のコレステロールを回収して肝臓に運びます。 したがって過剰のLDLコレステロールは動脈硬化を促進し、一方HDLコレステロールは動脈硬化を改善する方に働きます。この事から、LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」、HDLコレステロールは「善玉コレステロール」と言われています。
- LDL−コレステロール(悪玉コレステロール)
- 動脈の血管壁にたまって動脈硬化を促進します。
- HDL−コレステロール(善玉コレステロール)
- 悪玉コレステロールを血管壁から肝臓に運びます。
動脈硬化指数=(総コレステロール−HDLコレステロール)÷HDLコレステロール
中性脂肪とは、増加すると肥満(脂肪肝)の原因となり、また動脈硬化を促進します。過度のアルコール摂取も中性脂肪を増加させます。
糖尿病検査
- HbA1c
- 過去1〜2ヶ月間の血糖値を反映します。糖尿病の血糖コントロールの指標として使われます。
- 空腹時血糖
- 高値(110mg/dl以上)の時は、糖尿病の精密検査が必要です。
- 糖負荷75g
- 糖尿病・境界型糖尿病、正常を鑑別します。(2日コースのみ)
| 正常域 | 糖尿病域 | |
|---|---|---|
| 空腹時値 | <110mg/dL | 126mg/dL≦ |
| 糖負荷2時間値 | <140mg/dL | 200mg/dL≦ |
| 糖負荷の判定 | 両者をみたすものを正常型とする | いずれかをみたすものを糖尿病型とする |
| 正常型にも糖尿病型にも属さないものを境界型とする | ||
- 検尿(糖)
- 血糖値が腎臓の糖排泄閾値(180mg/dl以上)に上昇すると糖が尿中に出てきます。血糖が糖排泄閾値以下でも、尿糖が陽性になることがあります。(腎性糖尿)
血液一般検査
| 項目名 | 説明 |
|---|---|
| 白血球数 | 感染症などの診断や経過観察を行なうのに白血球数の増減は有用な指標となります。 |
| 血液単位容積あたりの赤血球数、もしくはヘモグロビン濃度が基準値以下に低下した状態を貧血といい、通常、貧血の判定にはヘモグロビン濃度を主として使います。 |
| 貧血の原因の鑑別に使います。 |
| 血小板 | 血液の凝固に関係します。 |
| 項目名 | 説明 |
|---|---|
| 白血球の種類です。白血病では、前骨髄球など通常末梢血には出現しない幼若な白血球が出てきます。 |
膵機能
- アミラーゼ(血中・尿中)
- 唾液腺、膵臓から分泌され、とくに急性膵炎の診断に用いられます。尿中アミラーゼは濃縮尿で高めに出ることがあります。
便検査(免疫学的便潜血反応)
消化管のがん、潰瘍、ポリープ、痔などからの出血で陽性になります。 陽性者の数%の方に大腸のがんが見つかります。陽性の場合、大腸の精密検査が必要です。
大腸がんがあっても、出血していない場合があります。その場合は、便潜血反応は陰性となります。ですから、便潜血反応が陰性でも大腸がんがないとは言い切れません。40歳以上の方には、3年に1度程度、注腸造影検査など大腸の精密検査を受けることをおすすめします。
炎症反応
- CRP
- 炎症性反応物質で、炎症マーカーとして最も広く利用されます。
- RA
- 慢性関節リウマチの検査です。膠原病やその他の病気、正常人でも陽性となることがあります。
- 赤沈(1H)(赤血球沈降速度1時間値)
- 感染症や膠原病などの炎症性疾患などにおいて、診断・病勢の評価・経過観察に利用されます。
年齢・性別により、基準範囲が異なります。
梅毒検査
ガラス板法とTPHAの組み合わせで判断します。
ガラス板法陽性、TPHA陰性の組み合わせのほとんどが生物学的偽陽性といって、梅毒に感染していなくてもガラス板法が陽性となってしまうものです。 梅毒の感染が疑われる場合でも、感染した時期と梅毒反応が検出されるまでの時間的差も含めて総合的に判断します。
甲状腺
- T4
- 甲状腺ホルモン。甲状腺機能異常のスクリーニング検査です。
腫瘍マーカー
- CEA
- 消化器のがんをはじめさまざまな臓器由来のがんで値が上昇します。 加齢・喫煙・良性疾患でも上昇することがあります。